合意解除をするには?
合意解除とは契約の当事者間の合意によって従前の契約関係を解消するもので,それ自体がひとつの契約になります。合意解除をするには,契約当事者の,当該契約を白紙に戻す,つまり契約が締結されなかった状態に戻すという合意があればよいのです。
合意解除の効果は、当該契約をはじめに遡って消滅させることになり、契約の履行として既に金銭等の授受が為されていれば、受け取っていた当事者にはこれを返還する義務が生じます。又,まだ履行されていない債務(残金の支払義務等)があれば,これを履行する義務が消滅することになります。
このように当事者双方が,契約が締結されなかった状態に戻す義務(原状回復義務)を負うことが、合意解除の中心的な効果ですが、この義務をどのように履行するのか、あるいは一方当事者が違約金を支払うかどうかなどの点について,双方当事者が合意で決めることになります。