ひとくちに｢アパート｣といっても,いろいろなタイプがあります｡

説明するまでもなく,一番なじみのあるタイプです。従来は木造･在来工法が中心でしたが，最近は鉄骨系プレハブが増えています。最近のアパートは,各戸に専用の玄関、台所、トイレ、浴室などが付き、外観もモダンで、かっての゛木賃アパート゛のイメージは完全になくなっています｡このタイプは、敷地面積の大小に関わらず，自由なプランづくりができ，予算的に安く上げられるメリットがあります。

タウンハウスタイプとは，連棟式のアパートのことです。アパートメントタイプと最も異なる点は，一戸建感覚の暮らしができるということです。敷地に余裕のある場合などには，共用庭，通路，駐車場などの共用スペースとうまくつながりをもたせることで，よりゆとりあるスペースを演出することができます。

３階建て以上の都市型賃貸住宅です。地価の高いところや防火地域などで、土地の高度利用を図りたい場合に最適です。敷地などの条件次第では，住宅金融公庫の低利融資が使えます。

敷地に余裕がある場合や自宅にそれほどのスペースを必要としない方が，建て替えの際に住居併用を考えるケースが多いようです。特に、高い家賃が期待できるところでは、自宅を含めたローンの返済が軽くなる利点があります。又，建て方を工夫し，自宅部分と賃貸部分を法的条件を満たした界壁（かいへき）界床（かいしょう）で区分しますと、１つの建物であってもそれぞれは別個の住宅となり，自宅部分に，住宅金融公庫や年金住宅融資など有利な公的資金が利用できます。

容積率や建ぺい率に余裕がある地域にある商店などの建て替えの際に検討をお勧めしたいタイプです。古い商店などを３階建てにしてイメージアップし，３階建てにすることによって生まれるスペースを貸店舗･事務所・賃貸住宅として活用するわけです。住宅金融公庫の低利な中高層ビル融資も用意されています。